海運を知る2020

2020年12月13日

ここでは、2020年現在の海運の全体像をざっくりと掴んでいきたいと思います。

海で運ばれる輸送量はどんどん増えている

普段の日常生活で車やバスや電車やトラックをよく見る方はいるかと思いますが、船をよく見るという方はあまり多くはないのではないでしょうか。

飛行機と比べても、飛行機を見ることはあっても、船を見ることはなかなかないというのが大半だと思います。

一つには、飛行機は旅客業で個人消費者にかなり馴染みの乗り物となっている一方で、船は観光を除き、旅客利用は限られ、個人にはやや馴染みの薄い乗り物となっているということが挙げられると思います。

また、地理的にも陸から見えない海の上を走っていることがほとんどなので、物理的に目に入ることも限られています。

なので、なかなか感覚的に実態を掴みづらいのではありますが、船の産業、つまり海運は年々成長をしている産業です。

下のグラフの海上輸送量を見ると1990年の約4,000百万トン(=40億トン)から2019年の約12,000百万トン(=120億トン)とおよそ30年で3倍の拡大を見せています。

日本海事センターの『日本の海運 SHIPPING NOW 2020−2021』より

なおどのような貨物が動いているのかというと下のデータから、対1990年比の拡大率を見てみると、

  • 石油 → 約2倍
  • 鉄鉱石 → 約4倍
  • 石炭 → 約4倍
  • 穀物 → 約2.5倍
  • その他 → 約3倍

となっていますので、特に鉄鉱石や石炭といった資源系貨物の輸送量とその他カテゴリーであるいわゆる完成品や一般消費財の荷動きが拡大していることが分かります。

日本海事センターの『日本の海運 SHIPPING NOW 2020−2021』より

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