WAKASHIO

2020年11月23日

はじめまして。タリーマンです。

このブログを通じて、みなさんに海運や物流にもっと興味を抱いてもらえるような情報を発信していけたらなと思っています。

冒頭いきなりのWAKASHIOですが、これがこのブログを始めるきっかけとなった出来事の一つです。

WAKASHIOとは株式会社商船三井という船会社が、OKIYO MARITIME社という船会社から借りて運航している航海の途中、今年の8月にモーリシャス島沖で座礁事故からの燃料油濁を引き起こしてしまった船舶の名前です。

世界有数の観光地でもあるモーリシャスの透明度の高い海に黒く濁った油が流出し、周辺の漁業や観光業、及びサンゴ礁の生態系に影響を与えるというニュースが記憶に新しい方も多いかもしれません。

起きてしまった事故にはもちろん責任が伴います。そして関係者の責任関係に基づいてしかるべき償いがされるべきことは、否定しえない事実です。

その一方で、私がこの事故に関して違和感を覚えたのは報道のされ方です。この事故は誰がどういう立場にあるのか、昨今の船員はどのような環境下に置かれて仕事をしているのか、一連の報道に触れたとき、前提としてあるべき文脈の説明が抜けてしまってというのが正直な印象でした。

日々海運のことを気にしている人なんて、業界関係者と一部の愛好家といったような感じで、さほど多くはないのかもしれません。でもそれは、もしかしたらこの歴史ある海運の魅力を発信するソースがまだまだ限られているからなのかもしれません。

その一助になれればと思い、このブログを立ち上げます。